「ショパンの指がピアノの鍵盤の上をまさぐる・・・何げなく触れた鍵盤のある一音から、心が開かれ、そこから音楽がはじまり、たしかな表現となって形を整えていく・・・ある一音から何がはじまるのか、その一音がどのように発展してゆくのか、目を離すことのできない不思議な音楽のはじまりである・・・」
・・・佐藤允彦著「ショパンとピアノと作品と」より
ショパンは、彼自身の健康状態から、常に死を身近に感じていた。
響太も
大腸癌を患って”以来、死を身近なものに感じている。
死を意識するショパンに、何かしら“心の探究”のような共感を覚えた。
自分は力強く「復活」することができた!
ショパンを「共に今を生きる喜び」につなげたい。
彼のマズルカが弾きたい・・・・・・
ショパンは60曲近いマズルカを作曲した。その内容(愛国的な心情表現)は、正に『祖国:ポーランドを愛する ショパンの“音の日記”』であると、捉えることもできるだろう。
10月から「ショパン=心の旅」と題して、マズルカ(全曲)を
“お茶コン・サンデー”のプログラムに、シリーズで組み入れることにした。
この演奏が、広い意味において、求心的な自己探究の旅となり、また、聴いてくださる方々と、その心情を分かち合うことができれば、願ってもないことである。